特定処遇に向けた取り組みの「見える化」
いちご苑では、介護のプロフェッショナルを継続的に育成することと、職員の定着を目的に2005年8月1日よりキャリアパス制度を導入し、処遇改善加算Ⅰを(初回から)取得するなど処遇改善に積極的に取り組んでいます。個々の経験・資格取得などスキルアップすることがサービス提供の質向上に繋がり、その実績評価が給与や待遇に適切に反映されることを見える化し、個人目標を設定しやすくしています。2019年10月から特定処遇改善加算Ⅰも取得し、より職員のモチベーション向上に力を入れています。具体的には、以下に示す通りです。
資質の向上について
①働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援や、より専門性の高い介護技術を取得しようとする者に対する喀痰吸引、認知症ケア、サービス提供責任者研修、中堅職員に対するマネジメント研修の受講支援(研修受講時の他の介護職員の負担を軽減するための代替職員確保を含む)
②研修の受講やキャリア段位制度と人事考課との連動
労働環境・ 処遇の改善
①新人介護職員の早期離職防止のためのエルダー・メンター(新人指導担当者)制度等導入
⇒メンターの養成研修参加と制度の導入検討
②雇用管理改善のための管理者の労働・安全衛生法規、休暇・休職制度に係る研修受講等による雇用管理改善対策の充実
③介護職員の腰痛対策を含む負担軽減のための介護ロボットやリフト等の介護機器等導入
④子育てとの両立を目指す者のための育児休業制度等の充実、事業所内保育施設の整備
⇒併設母体病院に協働して2013年にライフスタイルに合わせた多様な勤務形態の導入、 2014年にはくるみん認定、2015年にハーモニー功労賞、2017年5月には、日本看
護協会のワークライフバランス「カンゴサウルス賞」を受賞している。
⑤ミーティング等による職場内コミュニケーションの円滑化による個々の介護職員の気づき
を踏まえた勤務環境やケア内容の改善
⑥事故・トラブルへの対応マニュアル等の作成による責任の所在の明確化
⑦健康診断・こころの健康等の健康管理面の強化、職員休憩室等の整備]
⇒臨床動作士、保健師によるストレスケア研修の開催
その他
①介護サービス情報公表制度の活用による経営・人材育成理念の見える化
②中途採用者(他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等)に特化した人事制度の確立(勤務シフトの配慮、短時間正規職員制度の導入等)
⇒多様な勤務形態の導入
③地域の児童・生徒や住民との交流による地域包括ケアの一員としてのモチベーション向上
⇒毎月地域市民向け介護予防教室を開催
④非正規職員から正規職員への転換
⇒積極的に労働通知書や相談窓口に掲示して促し、正規職員への転換者がいる。
⑤職員の増員による業務負担の軽減⇒多職種との連携、タスクシェアリングの導入